武漢市の新型コロナウィルスのニュースが1月初旬に流れ始めたとき、それが中国全土に広がるのか、またはどのように広がるのかは不明でした。2月中旬になると、その影響は世界規模で明らかになりつつあり、感染者数は増加し、残念ながら死亡者も出ています。
GSMAは先日、2月末に開催されるモバイルワールドコングレスをキャンセルし、 4月に開催される予定だった北京モーターショーは、ウイルスが拡散する機会を最小限に抑えるために日程を変更しています。これらの主要な貿易イベントに加えて、日常生活にも多くの影響が出ています。
中国では毎年1月24日から30日の間に春節があり、この間に何百万人もの人々が故郷や親戚を訪ねるために都市を離れました。この期間の大規模な人口移動により感染率が上昇したため、中国政府は2月10日を最初の再出社日とする期限を延長しました。多くの企業がこの期限をさらに延長しており、中国にあるParkopediaのスタッフは必要に応じて2月24日以降まで在宅勤務を行っています。
一般の人々には、遵守すべきいくつかの厳しい手順があります。多くの都市では、人々は自宅に閉じこもり、2日に1度しか食料を求めて外出することができないため、専任の人を任命しなければなりません。学校や保育園は無期限に閉鎖され、家族連れは公園や遊び場などの公共の場を避けています。
全国各地を旅行中の人や、延長された春祭りからの帰省中の人にとっては、多くの制限があります。中国の「一級都市」では、空港・鉄道駅・高速道路の料金所で入国者の体温をチェックし、健康状態申告書への記入を義務づけています。
この「一級都市」以外の高速道路の料金所では、車のトランクを開け、2人の警察官やボランティアによる総合的な検査を受けることが義務付けられています。同乗者は全員が体温測定を行い、どこから来たのか、市内の住所などの詳細を事前にオンラインで健康情報登録用紙に記入しておく必要があります。監視リストに指定されている特定の地方から来た者は、市内に戻ってから14日間は自宅に滞在することが義務付けられています。市内に住宅がないか、一時滞在許可証を持っていない者は、料金所で直ちに追い返され、市内への立ち入りを禁止されます。この厳格なチェック体制により、交通渋滞は最大5キロに及んでいます。
多くの都市の空港では、居住する都市から離れたところで足止めされたために、現在のところ自宅に戻れない人が増えていることから、空港駐車場料金の一時的な引き下げが発表されています。
近年、感染が確定した症例および感染が疑われる症例（湖北省を除く）が減少していることから、上海の一部の大企業では、最大3分の１の従業員の仕事復帰を輪番制で認めているところもあります。ほとんどの人にとって自家用車が最初に選択する交通手段になってきています。
現在、ラッシュ時の交通量は通常の水準を大幅に下回っており、今のところ主要都市のほとんどの駐車場の空き状況は良好な状態です。ほとんどの人が自宅にいる中で、中国公安部は住宅地近くの公共駐車場や路外駐車の駐車料金の引き下げを提案しています。これはすでに一部の地方自治体で施行され、実施されています。
Parkopediaは従業員の安全を守るため、中国全土での徒歩による調査を一時的に中止することを決定しましたが、遠隔地で行われるオンライン品質チェックや、データ収集および可用性予測のためのその他のリモート調査方法は継続しています。
要約すると、新型コロナウィルスはいまだに蔓延している状態で、感染率も上昇していますが、Parkopedia Chinaは最新の技術とインターネット接続を利用して、「通常通りの業務」に専念しています。対面取引の安全が確保されたら、お客様と直に会って進めるビジネス関係を再開したいと考えています。